看護に活きる数学の力を体験しよう
実は、看護師国家試験にも、点滴の滴下計算のような数学的な問題が出題されます。
そしてそれは実際の現場で患者さんの命を守る大切な計算です。
今日学ぶ一次関数は、あなたの“命をつなぐ計算”に直結!
生徒:数学は正直苦手で、勉強したくないんです。こんな計算を学んでも、看護師になるのに役立つんでしょうか?
先生:実は、医療現場では正確な計算が患者さんの命を守ることに直結しているんだ。少しずつ慣れていこう。
生徒:でも、数字ばかりで頭が痛くなりそうです。どうしてこんな計算が必要なんですか?
先生:例えば、点滴の滴下計算のような一次関数は、患者さんへの正確な治療量の指示につながるんだ。身近に感じてほしい。
生徒:なるほど、実際に患者さんの容体に影響を与えるんですね…私にもできるのでしょうか?
先生:もちろん。基礎を押さえれば、中学レベルの計算で十分に対応できる。自信を持ってね!
生徒:そうですか、少しずつなら無理じゃないかもしれません。頑張ってみます、先生!
先生:その意気だ。分からないことがあれば、いつでも聞いてくれ。一緒に成長していこう!
問題:500mLの点滴を4時間(240分)で投与。
滴下数20滴/mLの場合、1分あたり何滴?
答え:約42滴/分
解説:
1. 500mL ÷ 240分 = ≒2.08mL/分
2. 2.08mL/分 × 20滴 = ≒41.6滴/分 → 約42滴/分
第109回午後90: 1,500mLの輸液を朝9時から17時(480分)で投与。
20滴/mLのセット使用時の1分あたり滴下数を求め、小数点以下第1位を四捨五入。
答え:63滴/分
解説:
1500 ÷ 480 = 3.125mL/分
3.125 × 20 = 62.5 → 四捨五入して63滴/分
開始1,000mL→終了0mLを右下がりの直線で表現。
グラフ上の0mL到達点が、全量投与終了の時間(480分)を示します。
患者Bさんに750mLの輸液を6時間(360分)で投与する指示があります。滴下数は15滴/mLの場合、1分あたり何滴で設定すべきか考えてみましょう。
実際に計算してみて、答えをノートにまとめてみましょう。
計算後は必ず自分の手順を声に出して確認しましょう!